DVMsどうぶつ医療センター横浜は、救急診療センター(旧:横浜夜間動物病院)、二次診療センター、動物CTセンターを運営する動物専門医療機関

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関節炎

動物の体は多くの関節からなっており関節が機能する事でスムーズに体を動かす事が可能です。関節の表面には関節軟骨という軟骨があり骨と骨が直接あたって摩耗しないようになっています。
関節炎は主に軟骨組織を構成しているコラーゲン(結合組織を構成する弾力性のある線維性タンパク質)やプロテオグリカン(弾力性を与える物質)を合成する軟骨細胞の異常が原因で発症すると考えられますがその原因は単純ではありません。関節軟骨に障害が起きると表面の弾力性がなくなりそれを補うために関節の周囲の骨が過度に増殖し骨棘(こつきょく)となります。本来なめらかでツルツルとした関節軟骨の表面がザラザラになったり欠損部が生じ関節がなめらかに動かせなくなり、外部からの衝撃を吸収できなくなります。関節炎では関節のすべての構成成分である骨、関節包(関節の外壁にある組織で関節腔を完全に包んでいる)、滑膜組織(関節の内層にある組織)、腱(けん)、靭帯(じんたい)、軟骨組織などが変形し、機能障害を起こします。
関節炎には,膝の前十字靭帯断裂、股関節形成不全、離断性骨軟骨炎などによって引き起こされる変性性関節疾患や細菌などの感染による感染性関節炎や自己免疫によって軟骨が損傷を受けるリウマチ様関節炎などがあります。

症状

大部分の変性性関節疾患では感覚神経のある軟骨下骨(関節軟骨の下の部分)や滑膜に炎症が及んだ事で疼痛が引き起こされます。従って関節炎で生じる骨棘の形成自体が原因となる事はあまりありません。症状としては動物は跛行(不自然な歩き方)を呈したり運動したがらなくなったり寝起きに関節がこわばり動きづらそうにする事も多いです。急激な運動や過度な運動を行う事で症状は悪化します。変性性関節疾患が進行するにつれて,関節の動きは減少し,最終的は関節の腫脹(腫れ)が生じ可動域(関節の動く範囲)の低下が生じます。リウマチ様関節炎では関節が腫れ全体的に活力の低下が認められる場合があります。

診断

変性性関節疾患の診断は通常,触診やレントゲン検査によって行われます。感染性関節炎やリウマチ様関節炎などとの鑑別には腫れている関節の関節液検査やCRP(C反応性蛋白)などの血液検査を行うこともあります。レントゲン検査では関節の辺縁に骨棘の形成が認められます。

予後と治療

関節炎は長期的には進行性のことがほとんどですが短期的には良化、悪化を繰り返します。機能障害を改善させる目的でのリハビリテーションや適切な体重まで減量する、関節に負担になる運動を避けるなどといった生活の改善などに加え疼痛緩和のため非ステロイド性消炎鎮痛剤などで治療を行います。また疼痛や機能障害が著しい場合関節を固定する関節固定術や人工関節への置換術が行われます。しかし原因を早期に発見し適切な治療を行う事が重要です。

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