DVMsどうぶつ医療センター横浜

脳神経科



脳神経科

Department of Neurology

担当獣医師:中島 裕子

脳神経科では、てんかん様発作や脳脊髄炎、脳脊髄疾患や筋炎、末梢神経疾患などの診断治療を行っております。飼い主様からの問診や正確な神経検査はもとよりCT・MR・電気生理学的手法を用いた精密検査を行い、診断を行います。疾患が、長期的治療が必要な場合には、ご相談の上、当センターでの治療または緊密な連携を取りながらご紹介病院様で治療を継続していただきます。また、外科手術が適用される場合、当センター整形外科・腫瘍科・外科などと連携をとりながら治療にあたります。状況に応じた方針をご提案できるよう、日々心がけております。

診療日程SCHEDULE

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診療症例

CASES

多発性筋炎

半年前からの一般状態低下、ふらつきを主訴に、当センター脳神経科を受診されました。症状は徐々に悪化傾向にあり、初診時は全身的な重度の筋萎縮、削痩(5.5→4.3kg)がみられました。紹介元の血液検査では、複数回にわたり、CPK>2000ULと者しい高値を示していましたが、当センター初診時にはその上昇は緩徐であり、CRP値は軽度上昇となりました。起立困難、ふらつきはみられるものの、神経学的検査で明らかな神経異常を示唆する所見は得られませんでした。そのため筋電図、神経伝導速度検査を実施したところ、伝導速度に異常はなく、右側頭筋、棘上筋、三頭筋、前脛骨筋に安静時自発放電が検出されました。その後、当該筋筋生検を行ったところ、多数のリンパ球・マクロファージ浸潤、肉芽組織増生、筋繊維の顕著な萎縮・線維化などの慢性炎症所見が得られたため、多発性筋炎と診断し、ステロイドによる治療を開始しました。治療開始2週間ほどで症状は改善傾向、1年かけてステロイドを漸減・休業しましたが、その後も経過は良好でした。

細菌性髄膜炎

1週間ほど前からの頚部傾き、ふらつき、一般状態低下を主訴に、当センターを受診されました。初診時の神経検査では、左捻転斜頸、右急速相水平眼振、頭位変換性の左外腹側斜視、四肢不全麻痺と運動失調が認められ、慢性外耳炎の既往が聴取されました。耳鏡検査では外耳道狭窄、頭部レントゲン検査では外耳道の石灰化が確認されました。中枢性前庭障害が疑われ、MRIを実施したところ、左側鼓室包充満性病変と、同側鼓室包壁と延髄の一部に、造影剤による増強効果を認めました。鼓室包洗浄を行い、膿を採取、培養検査にてStaphylococcus intermediusが検出されました。脳脊髄液検査では好中球増多を認め、中内耳炎から波及した髄膜脳炎の可能性が示唆されました。聴覚検査(ABR;AuditoryBrain-stemRespons)を実施したところ、左耳伝音難聴の所見が得られました。抗生物質投与により症状は改善しましたが、捻転斜頸とわずかな運動失調、聴覚語害は依然として残っています。


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