腫瘍科
腫瘍科
Oncology
担当獣医師:佐々木 悠、樋口 崇
総合診療部門腫瘍科は、基本的に腫瘍性疾患に対する内科・外科療法を担当させていただいております。 しかし、腫瘍性疾患であることが明らかでない症例も少なくありません。
当科では、総合診療部門として、腫瘍性疾患はもちろん、疑わしい症例の診断から対応させていただくことも可能です。
症例の状況に応じて各科と連携をとりながら、動物とご家族にとって最適な診断・治療の提案ができるように心がけて診療を行っております。
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診療日程SCHEDULE
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診療科紹介動画
MOVIE
診療症例
CASES

体表腫瘍
1年前より右最後肋骨付近の皮下に腫瘤が存在し、腫瘍性疾患が疑われるとのことで、他院より紹介された症例です。腫瘤の細胞診所見は、化膿性肉芽腫性炎症を疑うものであり、細菌の貪食像も伴っていました。この原因を探るため、超音波検査を行ったところ、異物を疑う所見が得られました。CT および内視鏡によって異物の存在を確認後、摘出手術を行いました。本症例のように、腫瘤が腫瘍であるとは限りません。また、腫瘍性疾患が引き起こす臨床徴候は非特異的であるため、直面している臨床徴候が腫瘍によるものであるとの判断が困難なこともあります。

犬のβ細胞癌
空腹時にふらつき、虚脱、痙攣を起こしたため来院されました。来院時の血糖値は31mg/dL、同時に採取した血液を用いて測定した血清インスリン濃度は82.6μU/mLでした。Dynamic CTによって、膵左葉に存在する腫瘤が明らかとなりました。 低血糖にもかかわらず血清インスリン濃度は高値であり、他に腫瘤性病変も検出されないため、非膵島細胞腫瘍による低血糖 (Non-islet cell tumor hypoglycemia:NICTH) の可能性は低く、β細胞癌と暫定診断しました。リンパ節・遠隔 転移所見はなく、臨床病期は Stage1としました。診断と緩和を目的として、腫瘤を含む膵左葉切除および膵十二指腸リンパ節切除を実施しました。術後に糖尿病となり、インスリン 療法が必要となったものの、術後1年の時点で低血糖徴候の再発や遠隔転移所見はなく、順調に経過しています。 β細胞癌に対しては、むやみに内科療法を継続するのではなく、可能な限り早期に摘出することが望ましいです。
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