DVMsどうぶつ医療センター横浜

行動診療科



行動診療科

Animal behavior

担当獣医師:三木 美里

行動診療科では、犬と猫が人間と一緒に暮らしていく上で協調できない行動、いわゆる問題行動に対する治療を行なっております。問題行動はしつけの失敗や飼い主様のリーダーシップ不足のみが原因ではなく、社会化不足や間違った対応によるものや、実は医学的疾患によるものなど様々な原因によって起こります。また、動物としては正常な行動様式でもその家族にとっては許容できない行動であることも少なくありません。当科ではカウンセリングと鑑別診断を丁寧に行ない、ご紹介いただいた病院様と情報を共有し協力して、個々の症状と生活に合わせた治療をご提案することを目指しております。

診療日程SCHEDULE

月二回:詳しくはお問い合わせください。


診療症例

CASES

犬の、家族への攻撃行動

生後半年頃の初トリミング直後からご家族に対して攻撃行動がみられるようになりました。知り合いや訪問トレーナーにしつけの方法を教わり実践するも攻撃行動は悪化し、飼い主様が噛まれて手の動脈を損傷するほどの傷を負われました。トレーナーや噛まれた怪我を治療した医者から安楽死を勧められ、当センターを受診。初診時、カウンセリングと診察室内での威嚇の様子により恐怖からの防御性攻撃行動、さらにオペラント条件付け学習により攻撃行動が強化されたと診断し、攻撃性の激しさを減弱することと、攻撃行動の動機となっている飼い主様との交流から起きる恐怖を減少させるため、まずはフルオキセチンの投薬を開始しました。飼い主様には犬への接触を最低限にし、無視することを指導したところ1ヶ月後には少し落ち着きをみせました。そこで飼い主様との接触に対する拮抗条件付け脱感作などの行動修正法を開始しましたが、2週間後には攻撃行動が増加しました。フルオキセチンの効果が出ていない可能性を考え、三環系抗うつ薬クロミプラミンに処方を変更するも変更から約10日後に攻撃行動が激化したためフルオキセチンに処方を戻し、投与量を増加し、さらにトラゾドンを併用したところ攻撃行動は減少し徐々に行動修正法を導入することが可能となりました。その後様子を見ながら薬用量を増減し、現在はフルオキセチンとトラゾドンの頓服投与で咬傷事故はほぼ起こっておらず、飼い主様はペットと良好な関係を築けています。

不適切排泄

外傷性脱毛を主訴に当センターで皮膚科を受診した猫で、以前からトイレ以外に粗相をすることが多いとの申告から当科でのコンサルタントを希望されました。猫の外傷性脱毛の原因は過剰グルーミングであり、背景としてそう痒性皮膚疾患と行動学的要因があり、両方が合併していることもあるため、皮膚疾患の評価・治療と同時に行動学的アプローチが必要となることが多いです。カウンセリングの結果、庭に面した窓やその近くで尾を上げて排尿していること、庭には外猫がよく出入りしており姿を見ると窓越しに威嚇していること、トイレのすぐ脇でも排泄の失敗があることから不安によるマーキング/トイレへの嫌悪による不適切排泄と診断しました。治療として不安状況の回避、トイレ掃除方法の修正、邪魔の入らない安全なコアエリアの増設を実施。その結果、トイレ脇への失敗はなくなりました。診察時は発情シーズンで夜に聞こえる外猫の声に対しての対策が困難でしたが、マーキング行動は8〜9割減少し、飼い主様が満足されたためフォローアップ終了となりました。

獣医師の先生方へ

FOR VETERINARIAN

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【 二次診療センター 】 TEL.045-479-6999 (この電話番号は二次診療センター専用)

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